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スタッフ&キャスト紹介
ポロン虫 赤司彰三(映像)
赤司彰三(映像) かつて「日本テレビの照明に赤司あり」といわれたテレビ界の名物男。カラー・テレビの照明と色彩の基準を編み出した。
長身に端正な風貌。つねに小粋な鼻髭を蓄え、薄茶のサングラスはまさに伊達男の見本。本番当日は上から下まで黒づくめの出で立ちで、指示と怒りの大音声はスタジオ中に鳴り響いた。本番終了後にアシスタント全員を引き連れて500円会費の呑み会を開き、不足分はすべてポケット・マネーで負担する根っからの親分肌。手塩にかけて育てた弟子たちが今や業界の重鎮。
その腕を高く買った「ゲバゲバ90分」の井原高忠プロデューサーはすべての番組で赤司を起用。赤司がライトを当てた「光子の窓」「九ちゃん」「カリキュラマシーン」は今もテレビ界の金字塔として光り輝いている。
今のテレビに疑問を感じている赤司は「パピプペポロン」の構想に真っ先に賛成した。
ポロン虫 廣澤彰光(映像)
廣澤彰光(映像) 本業はプロのスチル・カメラマン。建造物が専門だが、頼まれれば料理でも、女でも、自動車でも、何でもござれ。ついに「パピプペポロン」ではビデオに首を突っ込んだ。
痩身に鼻髭、彫りの深い風貌から、人呼んで<和製チャールズ・ブロンソン>。本家と同じタフな性格で、教鞭をとる阿佐谷美術専門学校では、遅刻した生徒を教室に入れない<鬼教師>だが、生徒に慕われる。時折、日ごろの埋め合わせに、学生たちを四ッ谷の事務所に集めて開く乱痴気すき焼パーティが有名。もちろん肉、野菜、酒は廣澤のおごり。
「パピプペポロン」に参加する伏線は、7年前に宮島プロデューサーが始めた江戸伝統工芸オンライン・ショップ「江戸クラフト」の撮影を頼まれたこと。「宮島さんはいつも手弁当」とぼやきながら、腕の冴はけちらずに発揮している。
ポロン虫 鈴木孝十郎(音声)
鈴木孝十郎(音声) コージューローほど音声が好きな男もめったに居ない。好きこそ物の上手なれで、日本テレビでは音声一筋、ありとあらゆる番組を担当し、ついに2006年には日本プロ音楽録音賞を受賞している。テレビ番組では、在社中に途切れることのなかったクラシック音楽番組と「箱根駅伝」はコージューロー抜きに語れない(クラシックと駅伝の共通性は万人の謎である)。
長年にわたりコージューローと数百本の番組を作った「パピプペポロン」の宮島プロデューサーがコージューローを引きずり込んだのは、腕前は言うに及ばず、豊富な経験で得た、現場の状況への対応力を見込んだからにほかならない。太くて毛むくじゃらの腕とは裏腹に、コー<十>ローの名前が示すとおりの、十人目の子どもらしい落ち着きと、温厚な人柄は、過熱する撮影現場に穏やかな風を吹き込む。
日本テレビを退職し、専門学校で教える今も、録音するチャンスがあれば、愛車に機材を積んで出かける毎日を送っている。
ポロン虫 大月友則・和子(制作進行)
大月友則・和子(制作進行) 音大でトランペットを習った友則(トモさん)は、全国の幼稚園の保母さんたちに器楽合奏とマーチングを教え、熱心な指導と温厚な人柄で好かれている。
久し振りに宮島プロデューサーから来た電話が、畑違いのテレビ番組制作、「パピプペポロン」のいばらの道の第一歩となった。「大月さんにはいろいろやって欲しいんだよね」の口車に乗せられ、資金ゼロでテレビ番組を作る片棒を担がされた友則は、制作進行を引き受けた。
手弁当なのに、本番の香盤表づくりに始まり、家が近い赤司映像監督の送迎、衣装と小道具の打ち合わせと運搬、消え物の手配、出演者の世話など、やることは山ほどある。そこで友則は愛妻和子と3人の子供を道連れにした。宮島ディレクターの指示、叱声、怒声、低級おやじギャグにしかめ面の出演者とスタッフも、和子と家族の笑顔で和やかになる。1年間の撮影は<愛の大月家族>に救われた。
次回の撮影と平行して幼稚園向けインターネット・サービス(なんとスタッフは手弁当!)を開始する友則の成功を祈る。
ポロン虫 J.K.(カメラ・編集)
J.K.(カメラ・編集) 2ちゃんねるの「カリキュラマシーン」スレッドに飛び込んだ宮島プロデューサーを釣り上げたのがこの男。本人の自白によれば、以前から宮島のブログを読み、「待ってました」の心境だった由。
そういうJ.K.だけあって、釣ったつもりが、自作の映像でプレゼンテーションをし、番組を作る誘いには前後の見境なく「ハイ、ハイ、ハイッ!」と両手を上げて応募。現役サラリーマンが手弁当で月に1回、自前のカメラを担いで名古屋と入間を往復する羽目に陥ったが、若いだけあって、昆虫みたいに疲れを知らない。これを見かねた宮島は片道の旅費と一泊の宿賃を助けている。
なにせ初体験の番組カメラマンだから、当初はアングル、構図、ズームのタイミングなど、ベテランから駄目出しの連続。これにも、昆虫のようにめげない。J.K.は顔も昆虫みたい(真実)と言えば怒るだろうが、カメラの虫、編集の虫、番組作りの虫と言えば喜ぶに違いない。これからも頑張っておくれ。
ポロン虫 いなだゆかり(美術)
いなだゆかり(美術) 「わたしはカリキュラマシーンを作るために生まれてきたんです」と言った張本人。聞いた宮島プロデューサーは、そんな人間がこの世にいるのかと仰天。このひと言が「パピプペポロン」の起爆剤になった。
いなだはグラフィック・デザイナーだが、美術全般のセンスがある。インターネットでは抜群に美しいホームページを作り、「パピプペポロン」では美術を製作から現場まで孤軍奮闘でやってのける。その出来上がりと迫力に全員が脱帽。「本番まで一週間だけど、いなださん作って!」という無理難題がいなだの原動力と誤解されるほどに腕力もある。西洋のおとぎ話に登場する子どものような顔つきに、クリクリとした目が輝いている。
本番では、女だてらに黒のジーンズ姿で、腰に道具を吊るして走り回っているが、セーラー服で出演しては周囲の目を覚まさせる。宮島のテレビ屋特有の調子の良さに戸惑いつつ、手弁当でのめりこむ得がたい存在。
ポロン虫 上田知恵(出演・事務)
上田知恵(出演・事務) 団地でピアノ教師のかたわら3人の男の子を育てる平凡な人妻知恵の人生は、数年前、次男が所属する合唱団のポスターに自治会長のハンコをもらいに行った日から狂い始めた。かなりの高齢で、一見善人風な会長が「わたしもコーラスやってるんですよ」と言いながらくれたCDの虜になり、挙げ句の果ては会長のコンサートに通い詰め、とうとう会長が仕掛けた蟻地獄「パピプペポロン」に落ち込んだ。そう、誰あろう、その会長は<巻き込み>プロデューサーの宮島だったのだ。 三男を子役に(喜んで?)差し出し、撮影に(楽しげに?)付き添う知恵に、楽隊(音楽プレーヤー)特有の乗りの良さと、持ち前の明るい性格を見た宮島は、どうせ来るならと、感激オバサンの役を用意して出演に誘い、遂には事務も手伝うよう言葉巧みに誘い込んだ。
手弁当の代わりに宮島が用意したロケの打ち上げで、タダ酒は呑むなという親の教えに背いて、ジョッキを何杯も陽気に呑み干す知恵は、「女は酔って見苦しい姿を人に見せてはいけません」に「見苦しくなければいいんでしょう」と開き直る、道徳教育番組「パピプペポロン」の教えそのものであった。持ち前の突っ込みの良さで事務を引き受け、番組が地元で放送されてから、町で「見ましたよ」と声をかけられたと嬉しげに報告する知恵には、かつての平凡な人妻の面影は無い。
知恵を巻き込みつつも、己の見境の無さを後悔していた宮島は、これが知恵の真の姿かと悩んでいる。(陰の声:うそつけ!)
ポロン虫 スタッフクレジット
出演 天野 誠/小川邦子/オザキシン/栗飯原孝生/媚山三男/菅沼康人/中野 治/中橋英紀/肥田真之/眞木隆司/宮島将郎/幸田泰雄/東たか子/石丸みつよ/上田英司/上田知恵/斉藤睦美/坂本悦子/柴崎まりこ/鷹箸亜紗美/中橋六合子/寺井恒夫/石川太郎/上田純/大月彩音/大月奏絵/大月龍馬/肥田敏成/肥田宏哉/梶原恭平/駿河台大学生有志/東洋大学生有志 ほか
脚本 上田知恵/加藤 歩/下田中竜祝/宮島将郎/ヨーゼフ・K/謎の藤旗
技術 赤司彰三/鈴木孝十郎/廣澤章光/J.K./小松五郎/末岡一郎
音楽 越部信義/TRIGO(春畑セロリ/園畑貴之/志村麻理)
音楽効果 山縣良一
美術 いなだゆかり
アニメーション 山崎パキ子/はやしゆう/オザキシン/PIG-D'S
ヘアメーク 石丸みつよ/小川邦子/今村慶子
衣装 永島守路
制作進行 大月友則/大月和子
演出 宮島将郎
協力 阿佐ヶ谷美術専門学校生有志/入間市文化創造アトリエAMIGO!/入間ケーブルテレビ/奥松かつら/京阪商会/テレフィット/日本テレビアート(高野豊)/東京衣装/読売理工医療福祉専門学校学生有志
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